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《げっせい》ジャイアンツ(読売巨人軍)とその選手スタッフに関するニュースや試合結果などをまとめ、あれこれ思うことを書いています。

19年開幕スタメン外野手は誰?

丸が入り長野の抜けたジャイアンツの外野陣、19年開幕スタメンは誰か

 

東京ドームの外野

 

長野の抜けた穴

年が明けてすぐに、広島から移籍した丸の人的補償で長野が移籍するとの激震が走った。

 

2度のドラフトで巨人以外の球団から指名されるも、入団を拒否したほどの巨人を愛する男が去ることになった。

 

大卒時のドラフトでは日ハムから4位指名も入団を拒否、社会人でも活躍して2年後のドラフトでロッテから2位指名も拒否している。

 

それほど巨人入りを熱望し続ける長野に、巨人は翌年の開幕前から早々とドラフトで1位指名をする方針を公表した。

 

約束どおり巨人は長野をドラ1指名し、3年の浪人を経て、晴れてジャイアンツの一員になったのだ。

 

入団1年目は開幕スタメンこそ掴めなかったが、シーズン初めからレギュラーに定着し、新人王を獲得している。

 

2年目は開幕スタメンをつとめて首位打者を獲得し、さらに3年目には最多安打のタイトルも獲得した。

 

昨シーズンまで8年連続で開幕スタメン出場しており、誰もが認めるジャイアンツの主力選手だ。

 

ただ、昨シーズンは序盤から不振に陥り、途中でコンディション不良もあり、プロ入り後初めて規定打席に届かなかった。

 

しかし、CS出場争いする終盤にサヨナラホームランやサヨナラタイムリーを放つなど、土壇場でのCS出場に貢献した。

 

契約更改でも3千万円の年俸アップとなるなど、球もその活躍を認めている。

 

さらに気配りや声掛けなどで、選手はもちろん記者からも愛される選手である。

 

マシソン「珍しい人だね。あれだけすごい選手なのに、みんなに気を遣ってくれるんだ。僕が来日して間もない時も、言葉の壁を越え、真っ先に自己紹介してくれたんだよ」

アンダーソン「長野さんは僕が今まで出会った中で一番、心が清らかで、温かい人だよ」

 

しかし、そんな長野が蓋を開けてみればプロテクトから外れていたのだ。

 

「育成の広島」と呼ばれるだけに、若手の指名を予想してプロテクトした結果、ベテランを外すことになったのだろう。

 

まさか、広島が長野を指名するとは誰も想定していなかったのに違いない。

 

原監督はゼロスタートとして、レギュラーは誰にも可能性があると明言して競争を促していたが、ワンピースを失ってしまった。

 

これでは単なるトレードのようなものであり、長野の穴を埋める選手が必要となる。

 

今シーズン、外野ポジションで開幕スタメンする選手は誰になるなのか考えてみたい。

 

外野手として登録されている選手は以下のとおり。(背番号順。かっこ内は4月1日時点での年齢)

  • 陽岱鋼 (32)
  • 丸佳浩 (29)
  • 亀井善行 (36)
  • 石川慎吾 (25)
  • 立岡宗一郎 (28)
  • 重信慎之介 (25)
  • ゲレーロ (32)
  • 松原聖弥 (24)
  • 村上海斗 (23)
  • 和田恋 (23)

確実なのは丸だけか

FA移籍なのだが、結果的には長野との実質トレードのような形での入団となった丸佳浩はセンター先発で間違いない。

 

万が一のトラブルなどがない限り揺るがないだろう。

 

1月10日からジャイアンツ球場で黙々と自主トレをやっている。

 

海外や沖縄、奄美など暖かい地で、チームや競技の枠を越えた選手どうしで行うことも多い自主トレだが、丸は一人自分のペースでやるタイプだろうか。

 

丸佳浩の自主トレまとめ

 

「自分はもともと数を振って、体に染みこませるタイプ。ここからどんどんやっていけたら」

 

 

 

 

「強度などを少しずつあげていければいいなと思います」

 

(若い選手に)「逆に僕から聞くこともあると思いますし、いろんな情報を共有できれば」

 

「若いときはストライクや直球を見逃したくないと思っていた。でもベースの端に来た球をヒットにするのは難しい。今は甘い球を仕留めることだけ考えてます」

 

 

「去年はケガで離脱してしまった。今年はケガなく143試合、試合に出続けられるようにしっかりと準備をしていきたい」

 

「自分は数を振って体に染みこませるタイプ。もっと振り込んでいきたい」

 

 

「(巨人では)初めてのキャンプなので、どういう流れか自分の体に染みこませてという感じですかね。」

 

「打順どうこうで打ち方を変えるタイプではない。(2番でも)スタイルは変える必要はないかなと」

 

丸が意識するのは内角球への対応だ。肘をたたみ、最短距離でバットを出すことを徹底。

 

「自分の言える範囲で(広島在籍時に)思っていたことや感じたことを伝えていければ」

 


「自分が言える範囲で思ってたことや感じてたことは伝えたい」

 

「相手チームから見て、亀井さんは凄く考えて野球をやられていると感じていた。そういった考えを聞いてみたい」

 

 

「そういう理論、方法があるというのは知っているが、低い打球を意識して入る時もあるし、左ピッチャーの時とか状況を考えて柔軟にいきたい」

 


「聞いてきてくれれば自分の答えられる範囲ではアドバイスできればと思ってます」

 

「まずは(2月)1日から100%でできるように。去年、おととしとキャンプでちょこちょこ細かいけがをしていたので、そういうのがないようにしたい」

 

「(岡本は)昨シーズンより上を目指していると思うので、僕も頑張らないといけない。一緒に頑張れたら」

 

丸は言葉ではなく背中で引っ張るタイプのようだが、技術面では色々なアドバイスによってチームが変わりかけているようだ。

 

5年ぶりのV奪回へ向けた優勝請負人として期待している。

 

春季キャンプはもちろん1軍スタートだ。

亀井、陽、立岡のベテラン勢

亀井善行

ジャイアンツの外野手で、昨シーズン規定打席に到達したのは亀井善行だけだ。

 

開幕はスタメンではなかったが、陽岱鋼の怪我やゲレーロの不振なども重なり、結果的にはレギュラーとして活躍した。

 

その亀井も今年は外野手では最年長の37歳を迎え、体力的には懸念がある。

 

ジャイアンツ球場の球場開きの日から自主トレを行っていたが、長野が抜ける影響について吐露している。

 

「壁になってくれたというか、あいつがいたおかげで僕も今までできている」

 

「日本一になるために来てくれたわけだから、お互いチームのためにやる。僕は僕で立場があるわけですし、与えられた場所で貢献するだけ」

 

まだまだ頑張ってほしい亀井だが、チームでも4番目の長老となる今シーズン、レギュラーの座を守ることはできるか。

 

ただ、これからのジャイアンツのことを考えれば、もっと若手が上がって来ないといけないと思う。

 

個人的には推しメンバーの一人だし、その勝負強さからスーパーサブとして活躍してほしい。

 

1軍で春季キャンプのスタートを切る。

 

陽岱鋼

昨年は開幕すぐに死球で骨折のアクシデントもあり不審に終わった陽岱鋼は、原監督からの信頼は厚い。

 

指揮官の就任会見では長野、坂本勇とともに「中心、模範になってほしい」と名前を挙げられた。

 

ただ、同じく信頼されていた長野はプロテクトされていなかったのだが…。

 

ジャイアンツ球場での自主トレでも、丸としっかりコミュニケーションを取っている姿が見られている。

 

陽岱鋼の自主トレまとめ

“兄貴”(長野)に恩返しするためにも、「自分の行動、プレーで後輩へ見せられたら」とチームを引っ張る覚悟はできている。

 

「ジャイアンツに入って戦力としてやってもらえればプラスになると思うので、何とかリーグ優勝できるようがんばりたい」と共闘を約束した。

 

「いいバッターですし、勉強になる。先輩、後輩は関係ない。うまくなりたいから、そういう行動を起こさないといけない」

 

後輩の面倒見が良い台湾スターは「僕も勉強になることはある」

 

また、高卒2年目の内野手・湯浅とも一緒に練習を行うなど、後輩の面倒見も良いのだ。

 

順調に調整ができれば、「ダイマル」として右翼手でスタメン出場をするのではないか。

 

春季キャンプはもちろん1軍でスタート。

 

立岡宗一郎

立岡宗一郎はまだ20代だが、今年は高卒11年目を迎えるベテランと言ってよいだろう。

 

ソフトバンクから移籍後に、怪我で左打者に転向したり内野手から外野手に転向するなど苦労人である。

 

15年後半にレギュラー定着を勝ち取り、16年と17年には開幕スタメンにも抜擢されている。

 

17年はFA移籍で入団した陽がコンディション不良で開幕に間に合わなかったため、序盤はスタメン出場を続けたが結果が出ずに2軍暮らしとなった。

 

昨年はスタメン出場の機会はほとんどなく、代走や代打での起用が多かった。

 

今年は背番号が58番から39番に上がるし、若手に負けないように頑張ってほしい。

 

自主トレの公開情報は出てこない…。

 

春季キャンプは2軍でのスタートとなった。

ゲレーロ復活なるか

原監督は来シーズンに向けて、背番号のシャッフルを行った。

 

今年ジャイアンツでは2年目になるゲレーロも、背番号が変わった(5番から44番へ)一人である。

 

44番とか49番とかは外国人が活躍するイメ―ジがあるとゲレーロに伝えたそうだが、44番はカミネロ以前に外国人は付けていないのに…だ。

 

なた今年は、昨シーズンのメジャーで20本塁打を記録したビヤヌエバ内野手や、メジャー通算236試合登板の実績を持つクック投手が加入する。

 

外国人は総勢8人になるのだ。

 

新外国人がどれほどのものなのか分からないが、キャンプやオープン戦で中日時代のような活躍ができなければ難しい気がする。

 

開幕1軍に近いのは実績十分マシソンと新外国人クック&ビヤヌエバか

 

そんな中、マシソンがウイルス性感染症の影響でキャンプイン間に合わないとの記事が入った。

 

他人からの感染を防ぐため、大事をとって来日を遅らせる措置をとった。

 

マシソンは投手なので、ゲレーロに直接の影響はないと思う。

 

しかし、投手と野手を2対2で行くのか3対1で行くのか、外国人枠の使い方に影響が出そうだ。

 

原監督はもともと2対2で考えているとの情報もあったが、マシソンが開幕に間に合わなくなればその可能性はより高くなるかも知れない。

 

ただ、内野手の使い方によっては岡本が左翼に回る可能性もある。

 

いずれにせよ、キャンプやオープン戦でのゲレーロの活躍次第となりそうだ。

 

「原監督からはeメールでメッセージをもらいました。内容は秘密だけど。マイアミは暖かくてたっぷり練習できました。ジムでのトレーニングもたくさんしてきました」

 

現時点ですでにキャンプの一軍組スタートは決定しているようである。

 

中島、ビヤヌエバ、ゲレーロらの1軍スタートが内定した。

 

高橋監督とはうまくコミュニケーションを取れなかったゲレーロも、原監督となって変わるかもしれない。

レギュラーを掴みたい重信、石川

重信慎之介

昨年は後半に中堅手として38試合にスタメン出場した重信だが、今年は丸入団で左翼中心となりそうだ。

 

その俊足に、レギュラーとしての活躍を期待するファンも多いだろう。

 

盗塁王の経験もあり今季からファームの守備走塁コーチに就任した藤村大介氏は、重信に盗塁王を取ってほしいと言っている。

 

「僕(11年)以来ジャイアンツの盗塁王が出ていないので、丸じゃなくシゲ(重信)にとってほしいですね」

 

トークショーでの発言なので、リップサービスもあると思うが、実際正直な気持ちなのかもしれない…。

 

早稲田大学の先輩であるヤクルトの青木から助言も受け、年明けから合同自主トレを行っているようだ。

 

試合の際、中堅の守備位置から見ていたヤクルト・青木に「直球を狙っている時に差し込まれている」とアドバイスされ、自身のバットを薦められたという。

 

食べても太りにくい「めっちゃ燃費が悪い」体質だが、力強い走りをするために体重を増やすとのこと。

 

そんな重信は熊本で山本と一緒に自主トレをしていて、1月中にはヤクルト・青木とも行うようだ。

 

ヤクルト青木との自主トレでは走塁技術などコース取りを学ぶ。

 

足を活かした攻撃と守備でレギュラーを勝ち取ることができるか楽しみだ。

 

春季キャンプは1軍スタートだ。

 

石川慎吾

石川慎吾は日ハムより移籍した1年目の17年は左翼を中心に59試合にスタメン出場した。

 

しかし、昨年は2軍暮らしが多くスタメン出場は3試合のみであった。

 

秋のキャンプの練習試合では、原政権対外試合第1号でV弾となるアーチを放ちアピールした。

 

 

秋の成長株として投手では、高田、桜井、鍬原、育成の坂本工、野手では石川、松原、和田の名前を挙げた。

 

しかし、今年プロ8年目を迎える石川にとってはもう若手と言っていられない。

 

秋季キャンプでは原監督よりキャプテンにも指名され、背番号も49番から36番に変更された。

 

今年は「ダイナマイト・シンゴ」の愛称にもなっているパンチ力を発揮してレギュラーに定着することができるだろうか。

 

自主トレの情報は出ていない。

 

 

2軍でのキャンプスタートとなった。

松原、和田の台頭なるか

若手が育たないと言われるジャイアンツにあって、ぜひ松原聖弥と和田恋には今年活躍してほしい。

 

二人は、丸、陽と一緒に、ジャイアンツ球場で自主トレを行っている。

 

 

松原聖弥

育成から昨年支配下登録を勝ち取りった松原には、外野手として松本哲也に次ぐ育成の星となってほしい。

 

11月のMLB選抜戦で代打でランニングホームランで華やかな1軍デビュートを飾った。

 

大リーガーも認めたその俊足で未来を切り開けるか。

 

松原「『尚広さん2世』という枠から食い込んで、スタメンをとりたい」

(原監督は)鈴木尚広1軍外野守備走塁コーチに次ぐ、代走のスペシャリストを求めた。

 

「まずは目指すべき場所。そこからスタメンに上がっていきたい」

 

 

代走のスペシャリストから出場機会を増やして、レギュラーを掴みとってもらいたい。

 

春季キャンプも1軍でのスタートだ。

 

和田恋

高卒の和田恋は将来の主軸を担う長距離打者として期待されているが、今シーズンプロ6年目となる。

 

原巨人第1号アーチを放ったのは、秋季キャンプでの紅白戦に「4番・左翼」でスタメン出場した和田だった。

 

 

自主トレは、岡本、山本らと慶応大のグラウンドで行っていた。

 

 

「打つだけじゃなく守備力も上げないといけない。長野さんが移籍したからといって層が薄くなるわけじゃないので、負けないように頑張りたい」

 

昨年は6月に1軍昇格を果たし、初出場だけでなく初スタメン・初安打も記録した。

 

しかし、スタメン出場はその1試合のみであり、シーズンわずか5試合での出場に留まった。

 

今年こそはブレイクなるか?岡本に続く若き大砲の活躍に期待したい。

 

1軍でのキャンプスタートとなる。

 

村上海斗

ジャイアンツの外野手登録している選手には、あと一人、村上海斗がいる。

 

陽岱鋼を目標とする、俊足強肩の大型外野手だが、1年目は怪我もあり何もできなかったようだ。

 

「今年は何もできずに終わってしまった。結果が出せなかった」「この冬が勝負。死ぬ気で頑張らないと。2年目は結果にこだわりたい」

 

苦しんだ1年を良い経験として、今年は頑張ってほしい。

 

春季キャンプは2軍スタート。

まとめ

今シーズンの開幕スタメン外野手は、まずセンター丸は異論ないだろう。

 

陽は2年連続で期待どおりの活躍ができていないが、今年は「ダイマル」右中間コンビの活躍を期待したい。

 

原監督ならゲレーロをうまく使ってくれそうな気はするが中日時代の活躍をしてくれるかどうか。

 

優勝するために、是非とも暴れて欲しいものだ。

 

ゲレーロの調子が上がらないと亀井か重信になりそうだが、個人的には亀井には代打の切り札的な存在になってほしい。

 

ジャイアンツが強くなるためには亀井に勝ってレギュラーを取る若手が出てきてほしいものだ。

 

石川には移籍1年目の活躍を期待したいし、その明るい性格からベンチの盛り上げ役にもなってほしい。

 

丸や陽とともにジャイアンツ球場で自主トレを行っている松原か和田というサプライズがあっても非常に面白いのだが。

 

内野手の状況によっては今年もレフト岡本があるだろう。

 

まだキャンプインもしておらず気が早いが、希望も含めて現時点では次のような感じか。

 

開幕スタメン予想
  • レフト:ゲレーロ(亀井、重信)
  • センター:丸
  • ライト:陽(石川、松原)
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