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《げっせい》ジャイアンツ(読売巨人軍)とその選手スタッフに関するニュースや試合結果などをまとめ、あれこれ思うことを書いています。

19年開幕スタメンマスクは誰か?

小林、炭谷、阿部、ジャイアンツの2019年開幕スタメンマスクは誰か?

 

ホームベース周辺

 

自主トレがスタート

新しい年を迎えて、日に日に自主トレの話題が報じられるようになってきた。

 

昨シーズンオフから大補強をしてきたジャイアンツの移籍組のニュースは気になるところ。

 

特に、結果的にではあるが人的補償で内海を移籍させることにつながった、炭谷銀仁朗に良くも悪くも注目しているしているファンは多いに違いない。

 

その炭谷は、開幕スタメンマスクをアピールするためか11日に自主トレを公開してスタートさせた。

 

炭谷は「全試合、フルイニングでマスクをかぶる」と目標を掲げました。

 

 

 

 

 

また、今季から捕手に復帰する阿部慎之助はグアムで自主トレを行っている。

 

引退するために、最後に捕手復帰するのではなく、正捕手返り咲きの野望であると明かした。

 

「俺も1試合でも多く(マスクを)かぶりたいし、そこは競争意識を持ちながら、協力し合って、チームが勝てるようにしていきたい」

 

米国で調整中のマシソンは、そんな阿部に尊敬のコメントを寄せた。

 

「できる限り、少しでも長くプレーして欲しい。私が今まで投げてきた中で、最高の捕手です」

 

小林の自主トレ情報はメディアにはあまり流れていないようだが、大阪府内で自主トレ中とのこと。

 

ただオフシーズンには球団の広告塔のように様々なイベントに参加しているので、しっかり体を休められたのか心配だ。

 

人気者は大変だと思うが、レギュラーを死守するべく万全の体でシーズンを迎えてほしいものだ。

炭谷の獲得は賛否両論

FAで獲得した炭谷に反感を持っているジャイアンツファンは少なくない。

 

いや、ジャイアンツファンというよりは、小林ファンといったほうが正しいかもしれない。

 

昨シーズン揺らいでしまった小林の正捕手の座が、さらに脅かされるからであろう。

 

炭谷を取得した、球団や原監督を批判する声も少なくない。

 

人的補償で巨人を愛する生え抜き選手の内海を流出させたことに対する不満から来るのもあるだろう。

 

しかし炭谷を必要な選手として歓迎しているジャイアンツファンももちろんいる。

 

また、西武時代の炭谷を知るファンは誰しもがその実力を認めている。

 

パ・リーグTVで西武のリポーターを担当していたキャスターも、ジャイアンツに移籍しても炭谷を応援し続ける。

 

 

小林は真の正捕手か?

広陵高校から同志社大学、日本生命を経てドラフト1位で入団した球界のエリート捕手。

 

それまでジャイアンツの正捕手の座を揺るぎないものとしてきた阿部の後継者として期待されての入団である。

 

阿部が怪我の影響で1塁を守る機会が増える中、1年目から期待に応えてスタメンマスクをかぶる機会も多かった。

 

新人捕手ながら、4割を超える高い盗塁阻止率を記録する強肩を見せ、原巨人の2度目のリーグ3連覇に貢献したのだ。

 

翌年の入団2年目から昨2018シーズンまで4年連続で開幕スタメンマスクをかぶっている。

 

3年目にはレギュラーに定着し、捕手として12球団で唯一規定打席に到達したが、打撃では21世紀で最低の打率を記録してしまった。

 

2017年WBCでは打撃でもラッキーボーイとなる活躍を見せたり、昨シーズン4月終盤までは首位打率をキープするなどの活躍もした。

 

しかし結局昨シーズンは当初の好調さが嘘のような打撃不振から出場機会が減り、結局規定打席に達せずシーズンを終えてしまったのだ。

 

守備では強肩だけでなくワンバンドの捕球など堅実さを見せるが、たまに見せるポカというか考えられないようなミスをしたりもする。

 

そのルックスやベンチやグラウンドで時折見せるお茶目な行動から、ジャイアンツ一番の人気モノだと思うが、チームを引っ張る何かが足りない。

 

阿部に変わって正捕手に定着していた小林だが、ジャイアンツの正捕手として少し物足りないのは否めない。

 

今年絶対に優勝しないといけない原監督にとっても、扇の要として全幅の信頼を寄せるまではいかないのだ。

 

「監督になり、日本一を狙うチームにするんだというスタートから、捕手というポジションは非常に重要であると考えました。若い小林、あるいは大城、宇佐見、いい捕手はいます。しかし、日本一を狙うという部分においては少し時期尚早であろうと」

 

ジャイアンツは4年連続で優勝を逃しており、今シーズンも逃せばワースト新記録となってしまう。

 

優勝できないのは、すべてが捕手の責任ではないが、その責任を求められるのが捕手というポジションである。

 

そのあたりが実績のある炭谷の獲得に動いたのは間違いないだろう。

 

小林が今シーズン開幕スタメンマスクをかぶれば5年連続となる。

 

「僕も負けたくない。実績とかいろいろ比べて劣る部分はあるかもしれないが、どんどん向かっていきたい。積極的に挑戦していきたい」

 

キャンプインにベストな状態で臨み開幕スタメンマスクを死守するべく、強化テーマを掲げて自主トレをスタートさせていた。

 

 

「1試合1試合、出たい。小さな積み重ね。今日は出たくない、という日はない」

 

「ここまで自分の中で完璧にできたと思いますし、キャンプに入ったらより実戦的な練習になる。しっかり精度を上げていければいい」

 

打撃論を交わした丸と万全の状態でキャンプに臨む。

 

春季キャンプは炭谷、阿部とともに1軍スタートだ。

炭谷は巨人に必要か?

炭谷は現場や評論家の中でも、非常に高い評価を得ている。

 

甲斐キャノンでブレイクしたソフトバンクの甲斐も、前コーチの達川氏は炭谷を手本としていると言う。

 

「小林も炭谷を手本にすればいいし、炭谷を抜いた時点で本当の正捕手になれる。」

 

ただ、甲斐は他球団の炭谷を手本として成長したのだから、巨人に入団すべき理由にはならないと思うが。

 

まあ、同じチームに手本がいることは、小林にとっても良いのかも知れない。

 

また現在、労働組合日本プロ野球選手会の第9代会長をつとめているなど人望も厚い。

 

今回、人的補償で移籍する内海も、丸の人的補償である長野も、選手たちの心の支えであったことは間違いない。

 

炭谷にはプレーだけでなく、そういう役目も求められるであろう。

 

「本当に勝たないといけないチームですし、良くも悪くも注目される。結果に対してシビアなのも分かっています。けれど、楽しみしかないです。プレッシャーは全く感じていないです」

 

「毎年この時期の練習はこれくらいです。しんどいですよ」

 

 

「いざとなった時にそれ(性格把握)が参考になる。お互い意思を合わせることが大事」

 

「ガチガチの筋肉をつけるより、体幹に興味があった」

 

「交流戦でしか戦うことがなくて、詳しく知らないので。キャンプ中も続けていきたい」

 

投球を受けた後にはメモ帳に書きとめた。「僕はルーキーと同じ。(巨人)1年目ですからね。頭だけで記憶すると忘れますけど、書いておけば見直せますから」

 

「キャンプが始まるので、積極的に(球を)受けにいきたい」

 

春季キャンプは1軍スタートとなり、小林、阿部と正捕手を争う。

阿部の立ち位置は?

小林が正捕手となった3年目のオフには、頭を丸坊主にして阿部と合同自主トレを行った。

 

丸坊主は小林自身が自分でやったと言っている。

 

しかし阿部は、前髪を気にしている小林に苦言を呈し、「本気度を確かめる」とバリカンの持参を求めている。

 

小林にとっては「刈られるくらいなら自分で刈る」ということのようだ。

 

合同自主トレ自体も小林からお願いしたものではなく、阿部に誘われたものだった。

 

近い将来、指導者としてジャイアンツを引っ張っていくだろう阿部が、常に小林のそばにいたのだ。

 

だが、小林入団後は1塁に転向したこともあり、内野手としてバッテリーとは少し距離を置いていたそうだ。

 

誰もが恐れるチームのドンではあるが、実は阿部は繊細で、気遣いの人だ。必要最低限の助言はしても「越権行為」にならないよう、内野手だった昨季まではバッテリーとはある程度、距離を置いていた。

 

捕手に復帰する今シーズンは、そんな遠慮もなく、また小林に愛のムチを与えるだろう。

 

そのためにも、今季からまた捕手への復帰を決断したのかも知れない。

 

「キャッチャーに戻るので、キャッチャー全員がライバル。『まだ、オッサン負けねえぞ』と俺は思ってるから」

 

経験も実績も炭谷より上の阿部だけに、手本にするのは俺だぜ!と言わんばかりにだ。

 

「日本の寒さに慣れつつ、体と相談しながらキャンプを万全の状態で迎えられるようにしたい」

 

 

「紅白戦で投げる投手は、じっくり調整というわけにはいかないだろうし、そこは俺も考えながら受けていかないといけない」

 

前厄となる阿部は神社でおはらいを受けた。

 

「山口と野上の球を受け「時間があったので受けようと思った。4年のブランクがあるので」

 

山口は「阿部さんが(捕手に)入ったら気持ち良くなっちゃいました」と笑い、「まさか今日受けてもらえるとは。レベルアップできると思う」

 

途中で球団スタッフに代わり、右打ちでノックを敢行。二塁の守備位置で守っていた坂本勇、田中俊に対し、鋭い打球で左右に振った。

 

キャンプはもちろん1軍スタートだ。

まとめ

昨シーズンは首脳陣からの信頼を失った時期もあったが、これからのジャイアンツの正捕手は小林でないといけないと思う。

 

炭谷が入ってこようが、阿部が捕手に復帰しようが、競争に勝ってレギュラーの座を守ってほしい。

 

捕手は体に負担のかかるポジションでもあり、他球団では複数の選手の調子を見て起用するスタイルが主流だ。

 

今シーズンの正捕手の座を掴むのは誰なのか楽しみで仕方ない。

 

いや、是非とも小林に勝ち取ってもらいたい。

 

まずは開幕マスクをかぶるのは、炭谷か小林か、あるいは阿部なのか、それとも大城か宇佐見なのか、開幕が待ち遠しい。

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